6.チーズ


四月にもご紹介したチーズ、再入荷いたしました!
それだけ人気も高く、色々なワインに合わせることができます。
暑くなりそうな今年の夏ですから、冷たい白にも、ビールにも、もちろんしっかりした赤にもぴったりです。

こちらのチーズはマルセル・プティット社製。長期熟成コンテを取り扱う同社では、約40軒の生産者からコンテを集めて数箇所あるカーヴ(蔵)で熟成させています。成熟期間18ヶ月以上というのは、このチーズの中では一番長いもの。(通常12ヶ月)
くせが無いのに奥深い、どなたにもお勧めできる美味しいチーズです。

●情報●
コンテ・ド・モンターニュ 長期熟成 18ヶ月以上
加熱 圧搾タイプ
原料:牛乳
フランス コンテ圏

チーズのご紹介、久しぶりになっちゃいましたね。
今月も美味しいチーズが届いてます。
一番上にあるのはガレ・ド・ロワール、時計回りに山羊チーズのシャロレ、青カビのブルー・デ・コース、下は胡椒をまぶしたヴァルブリー、AOPのコント・ド・モンターニュ、そして白カビのブリ・ド・モントゥロー。
(すでにヴァルブリーは半分くらいになっちゃってます。^^;)

追って一品ずつご紹介しますね。

コンテ地方の名品チーズです。
フランスのAOCチーズの中では、群を抜いて生産量が多いチーズ。
それだけ美味しくて、色々と使えるということですね。

しかし、AOC(原産地呼称統制)の基準はとても厳しいのです。
製品を生み出す風土や、製法、品質、規格など厳しくチェック、
原料乳の種類・産出地域について細かく規定し、
製造地域や製造方法、熟成地域や熟成期間も事細かに決め、
形・外皮・重量・乳脂肪分にも細かい規定が…
あぁぁ、重箱の隅をつつくような小うるさい役所ですぅぅ
…(失礼しました)
そういう審査がAOCチーズの高品質を保障しているんですね。

このチーズは、成熟段階によって風味が変化します。
若いときは苦味もあるのですが、熟成が進むに連れて美味しくなります。
こちらのチーズは、長期成熟タイプで18ヶ月以上成熟させたもの。
ヘーゼルナッツやチョコレート、栗、またコーヒー等、感じられる風味は数十種類。
とても複雑で素晴らしい味わいです。

料理に使われることも多いのですが、どうぞそのまま、この風味をお楽しみ下さい。
焼き栗のように甘く、濃縮されたミルクのようなコク、噛めば噛むほど旨みが広がります。

●情報●
コンテ・ド・モンターニュ 長期熟成 18ヶ月以上
加熱 圧搾タイプ
原料:牛乳
フランス コンテ圏

大理石のようなキレイな青カビ。
ブルーチーズで有名なのはロックフォールなのですが、その近隣でもロックフォールを真似てブルーチーズは作られています。
そして傑作になっちゃうこともあるのです。
元は地元農家の青年が、ライ麦パンに生えた青カビを使ったのだそう。(勇気あるかも)
19世紀の中ごろだそうですので、比較的新しいチーズです。

オーベルニュは、小麦も葡萄もあまりそだたない、厳しい自然環境です。
そのためか、風味は力強く荒々しいものが多かったそうですが、今はかなり洗練されています。
生地はなめらかで塩味が絶妙。
あわせるワインも、しっかりしたボディのものが良いですね。

●情報●
ブルー・ド・オーベルニュ
青カビタイプ
原料:牛乳(生乳)
フランス AOC

★チーズに合わせたシェフのおすすめワイン★

● La Massa Rosso ラ・マッサ・ロッソ 2007
甘みを感じさせる、ボディのしっかりした、イタリア・トスカーナの赤。(ロベール・アルヌー) フル・ボトル 8000円
●  Vorvray Rich ヴーヴレイ・リッチ  2001
ソーテルヌほどの甘さはないけれど、程良い甘さの芳醇な白ワイン。(マルクブレディフ)  フル・ボトル 4500円

お好きな方が多いカマンベール。
今回はとてもマイルドなカマンベールです。

マイルドなわけは、殺菌された牛乳を使っているためです。
味が一定で中は均一でクリーミー。
癖の無いやさしい味わい、真っ白い皮はマッシュルームのような芳香です。
(日本のカマンベールは、このチーズを見習っているように思います)

とても食べやすいので、成熟段階によって、チーズ初心者の方から通の方までお楽しみいただけます。

●情報●
カマンベール・パストリゼ
白カビタイプ
原料: 牛乳(殺菌)
フランス バス・ノルマンディー圏産

 

黄金色のチーズ、Nuit d’ Or
Nuitは夜、Orというのは黄金のこと。黄金の夜という名前のチーズです。
(ああ、満月みたいな写真ですね。)
ワインの名産地、コート・ド・ニュイで作られるこのチーズは、ウォッシュタイプ。
表皮を塩水で何度も丁寧にウォッシュされて成熟が進みます。

ウォッシュタイプのチーズは皮は濡れていて臭いもあるのですが、中はねっとりしてクリーミー。
こちらのチーズは癖もなく、食べやすいので好評です。
もちろん、コート・ド・ニュイのワインとなら相性抜群。黄金のマリアージュをお楽しみ下さい。
フランスパンにつけるのも、いけます!

●情報●
ニュイ・ド・オル
ウォッシュタイプ
原料:牛乳
フランス ブルゴーニュ圏産

★チーズに合わせたシェフのおすすめワイン★

● ニュイ・サンジョルジュ 2006 
 チーズのウォッシュに合わせて 2006年産。 
造り手ロベール・アルヌーは小さなDCRといわれる、古典的なスタイルのピノです。
フル・ボトル 8000円 

こちらは、フレッシュな山羊乳のチーズ。 サント・モール・ブラン・アーディ。

とてもふわふわ、真っ白いチーズです。
程良い酸味でさわやか、口当たりは滑らか。
あらら、これがヤギのチーズ、と思う程の食べやすさです。
名前の由来は、最初に作られた場所からです。トゥレーヌ地方のサントモール高原生まれ。
冷やした辛口ロゼや、スパークリングワインがお勧めです。

オードブルに使いました。(左上)
癖のあるチーズは、全ての方にお出しすることは出来ないので避けるのですが、このチーズはとても好評でした。
ヤギとは知らずに召し上がったのかな?

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